令和5年11月1日より、人間ドックの新規オプションとして、血液検査による甲状腺機能検査を開始いたします。
甲状腺は"のどぼとけ"の下で、気管の前外側にあり、クルミ2個を並べた大きさです。甲状腺ホルモンを分泌し、全身のエネルギー代謝や各臓器の働きのバランスを保つ重要な器官です。甲状腺ホルモンの過剰な状態(甲状腺機能冗進症)では、甲状腺の腫れ、動悸、息切れ、気分の高揚、手の震え、多汗、急激な体重減少などの症状が出てきます。バセドウ病が疑われます。甲状腺ホルモンの分泌が少なくなる状態(甲状腺機能低下症)では、無気力、疲れやすい、動作の緩慢、食欲不振などの症状が出てきます。
本検査では採血により、脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)と甲状腺から分泌される二種類の甲状腺ホルモン(FT3とFT4)を測定し、甲状腺疾患の早期発見に役立てています。