研修医 中川 理久


 2019年12月、宮城県医師育成機構主催の海外短期研修が行われました。宮城県、福島県、岩手県の3つの県から合計14名の初期研修医がアメリカの病院で研修を行いました。
 私はManhattanのApple ophthalmology、BrooklynのCony Island Hospitalで研修をさせて頂きました。この研修で学んだことについていくつか簡単にご紹介します。


 日本と比べアメリカの患者は自分の患っている病気への理解が深い印象がありました。現在自分が飲んでいる薬の内容や行ってる治療をそれぞれ把握しており、自分で疑問に思ったことを問いかけることで医師とディスカッションのようになっている場面も散見されました。


 内容としては当院の研修と同じようなものでした。患者さんへのファーストタッチ、検査を行いAssesment、Planを上級医に報告し方針を決めていくという流れで診療を行っていました。ただアメリカの研修医のほうがAssesmentからPlanまでの内容の濃さを感じます。この点については見習うべきであると感じました。


 自分は英語が話せるわけではないので診療内容の理解にはとても苦労しました。ただ話せないからといって黙って見ていることでは何も得るものがないので積極的に話すことを心掛けました。私の拙い英語でも患者さんも熱心に聞いてくれ、何とかコミュニケーションをとることはできました。


 日本人らしく正しいことを考え、考え抜いてから行動も素晴らしいことだと思います。しかし「悩んでないでまずは行動に起こす」ということで、上手くいくにしろ失敗するにしろ何かしらの結果を得ることも十分に大切で自分の身になることを今回学びました。 双方の良い点を活かし、普段からいい準備をして有事の際に行動をすぐに起こせる医師になりたいと思えた研修になりました。


海外留学研修報告

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